本日受けた処方での事例。
一般的な痛み止めでしたが、食道から胃にかけて閉塞していて、錠剤が飲めないため液剤で処方されていました。
液剤は保管性などから敬遠されがちで、当店含め近隣に在庫がなく、土曜日ということもありちょっと手のかかるケース。
それでも患者さんから「もう何軒も断られた」と聞いて、当店で責任を持って対応することになりました。

幸い粉薬は飲めるとのことで、病院に了承を得て、カプセル剤の中に充填されている粉薬を出す作業(脱カプセル)を行いました。作業自体は誰でも出来ますが、効果が落ちたりして脱カプセル出来ない物もあるため、薬剤師でないと出来ない仕事と言えます。

患者さんは草加の方で、わざわざ三郷まで足を運んでいただきました。本来ならたらい回しにせず、近隣の薬局で対応すべき内容だと思います。書かれた処方を文字通りに処理するだけなら機械で充分です。紙切れ1枚の向こうで患者さんにどんな事情があるのか、どんな思いでいるのかに目を向けられるのが薬剤師ではないかと思います。